「ドコモ口座」経由で、第三者から不正に出金される事件が起きました。
被害総額は2,000万にも迫る金額!(2020.9.11現在)
ドコモユーザーに限らず、誰もがリスクのある悪質な事件です。
一体、どういうこと?
事件の内容、被害の可能性のある人、被害に遭った場合の対応などをまとめました。
「ドコモ口座」とはどんな口座?
NTTドコモのサービスですが、ドコモユーザー以外でも利用可能。
自分の銀行口座に紐づけし、そこからドコモ口座にチャージして、電子決済やネットショッピングの支払いなどができる電子マネー専用の決済口座です。
ドコモ口座は、本人確認不要でメールアドレスがあれば誰でも開設できたことが最大の問題点でした。
ドコモ側も「口座を作るときの本人確認が十分でなかった」と認めています。
「ドコモ口座事件」とは?
簡単にいうと「勝手に銀行口座からお金が出金されて盗まれる」ことです。
どうしてそのようなことが起きたのか、その手口は次のようになります。(上画像参照)
(1)Aさんの名前・口座番号・暗証番号を不正入手
(2)Aさんの名義と任意のメールアドレスを使ってドコモ口座を開設し、Aさんの銀行口座と紐づけ
(3)Aさんの銀行口座から不正に引き出してドコモ口座にチャージ → Aさんの銀行口座から身に覚えのない出金
リスクの可能性は35の対応銀行口座を持っている人
今回の事件のリスクのある人は、ドコモ口座と紐づけ可能な35の対応銀行口座を持っているすべての人です。
ドコモユーザーやドコモ口座を持っていない人でも、誰でも被害に遭う可能性があるので要注意!
また、残高以上の金額が口座からチャージされた場合はマイナス残高になり、知らぬ間に借金しているということも。残高がほとんどなかったり、休眠口座を持っている人も注意が必要です。
◆ドコモ口座を持っていない ➡ リスクの可能性あり
◆ケータイすら持っていない ➡ リスクの可能性あり
◆銀行口座の残高が少ない ➡ リスクの可能性あり
◆対応銀行の口座を持っていない ➡ リスクなし!
ドコモ口座の対応銀行一覧
被害に遭ったか確認する方法は?
前述の35の対応銀行に口座を持っている人は、今すぐ記帳するか、ネットバンクが利用できる人は明細確認をしましょう!
もし、被害に遭っていた場合は、「ドコモコウザ」または「デイーバライ」という表記で出金されています。
実際に被害に遭った人は、数回にわたって数十万もの出金がありました。
もし身に覚えのない出金があったら…
NTTドコモは、会見で「銀行と連携の上、全額を補償する」と発表しました。
もし被害に遭っても全額補償されるので、ひとまず安心ですが、では実際にどうしたらいい?
とにかく、まずはこれです!
暗証番号を見直そう
今回、どうのように口座番号や暗証番号を盗んだのか、気になりますよね。
朝の情報番組では、パソコンを使った自動入力プログラムで総当たり攻撃をして、たまたま当てはまった人がターゲットになったのでは?
と推測していました。
銀行の暗証番号は「4ケタ」ですから、0~9(10種類)×4ケタ、
つまり、10×10×10×10=10,000通りしか存在しません。
パソコンで自動計算すれば、きっと簡単に割り出せてしまうでしょう。
暗証番号にしてはいけない数字は?
自分の誕生日や同じ数字続き「1111」、配列通りの「1234」などの暗証番号が危険なのはもはや常識ですが、そのほかにもやりがちな暗証番号があります。
当てはまっている人、今後暗証番号を決める機会がある人は、十分お気をつけください!
◆テンキーの縦一列「2580」「0852」
◆奇数・偶数「1357」「7531」「2468」「8642」
◆テンキーのZ型「1379」「9731」
被害の有無にかかわらず「ドコモ口座」との連携を一時中止する銀行が拡大中……