個人・企業ともに連絡手段としてSNSやアプリが活用されている昨今ですが、メールもまだまだ必要不可欠な存在です。
複数人に同時にメール送信する時、「TO」「CC」「BCC」の使い分けをしっかりできていますか?
つい先日も、某販売サイトで「顧客あての一斉送信メールがCCで送られてきて、個人情報を漏洩された!」というレビューを見かけました。企業としては、あってはならないミスですよね……。
いま一度、「TO」「CC」「BCC」の違いについて理解し、ビジネス関連のメールなどで取り返しのつかないミスをしないように、お気をつけくださいね!
メールの送信先「TO」「CC」「BCC」の違いとは?
「TO」はメインの送信先
「TO」は、メーラーによっては「宛先」と表示されていることもあり、メインの送信先がここに入ります。
「TO」に入っているアドレスの相手に向けて、あなたにメールを送っていますよ~という意味です。ここには複数人を指定することもありますが、受信者全員に「TO」に入っているアドレスを表示されるので、同じプロジェクトチームとか、同じサークルなど、お互いのアドレスを開示しても問題ない関係性があれば、全員「TO」でも問題ありません。
郵便で送る手紙の宛名と同じようなイメージだね
「CC」(カーボンコピー)
「CC」は「Carbon Copy(カーボンコピー)」の略称です。
ここには、「TO」のメインの送信先のほかに、メールの内容を共有しておきたい相手が入ります。たとえば、同じプロジェクトメンバーで、返信は不要だけど進捗を把握しておいてもらいたい人を「CC」に入れて送ります。
「TO」と同様に「CC」に入っているアドレスも受信者全員に表示されるので、注意が必要です。
「BCC」と勘違いして使用する人が多いので注意してね!
「BCC」(ブラインドカーボンコピー)
「BCC」は「Blind Carbon Copy(ブラインドカーボンコピー)」の略称です。
「Blind」はその名の通り”目隠し”の意味で、「BCC」に指定したアドレスは、「TO」や「CC」の受信者には見えません。たとえば、同じ内容のメールを複数人に送りたいけれど、受信者同士は関係性がなかったり、お互いにアドレスを開示していないメンバーという場合に便利です。
私の周辺では、学校のPTA関連の連絡で、クラスや係、地区の人たちにメールを同送する場合に、メンバーのアドレスを集約している代表者が「BCC」を活用しています。ただし、どんなメールでも必ず「TO」に1つ以上のアドレスを入れないと送信できないので、このようなケースでは、送信者自身のアドレスを「TO」に入れるといいでしょう。この時、うっかりメンバーの誰かのアドレスを「TO」に入れてしまうと、「BCC」で受信した人全員に「TO」のアドレスだけが開示されてしまいます!
メールマガジンなど一度に大量のメールを「BCC」で送ると、スパムメールと判断されて受信できないなどの問題が起こるので、注意が必要だよ